ウインドリバー パートナースポットライト

 

株式会社ソフトフロント/フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社

ソフトフロントとフリースケール・セミコンダクタ、ウインドリバーの協業でSIPを搭載したデュアル端末やIP電話などの効率的な開発を支援するプラットフォームを実現

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IP電話のプロトコルとしてスタンダードとなっているSIP(Session Initiation Protocol)は、IP電話の実現ばかりでなく、コミュニケーションそのものの可能性を大きく広げる技術として期待されている。このSIPの可能性にいち早く着目しSIPに特化した事業を展開しているソフトフロント、ポータブル・オーディオなどの携帯端末に向けたアプリケーション・プロセッサである「i.MX」を提供しているフリースケール・セミコンダクタ、そして、ネットワークやデジタル家電製品に向けたプラットフォームを提供しているウインドリバー。この3社のコラボレーションによって、SIPを搭載したデュアル端末やIP電話などの効率的な開発を支援するプラットフォームを実現する。ここでは、3社のソリューションや協業のメリットなどを紹介する。

 

SIPの可能性にいち早く着目しSIPに特化した事業を展開

IP電話のプロトコルとしてとしてスタンダードとなっている「SIP」

ソフトフロントは、SIP(Session Initiation Protocol)ミドルウエアの開発・販売、SIP製品や周辺システムの受託開発、そしてSIPサービス仕様や規格策定の技術コンサルティングを中心とした事業を展開している。

現在、社会基盤としてIPネットワークが普及しつつある。IPネットワークを活用した電話、すなわちIP電話のプロトコルとして、スタンダードとなっているのがSIPである。現在、国内のIP電話インフラ事業のほとんどがSIPを採用しており、今後は、モバイルIP電話/モバイルIPセントリックス、高品位のテレビ電話サービスなど、SIPによるIP電話のインフラを活かした新たなサービス展開も期待される。

SIPは、インターネット技術から生まれ、HTTPをベースとしたテキスト形式のプロトコルであり、UDPとTCPのいずれのトランスポートにも対応する。

主な特長として、

(1)IP端末はSIPサーバに自己登録でき、ユーザ管理が容易
(2)IPサーバにより通話の開始から終了までの管理ができ、ビジネスでの利用が可能
(3)IPサーバの有無や台数に制限がなく、システム構築が柔軟
(4)IPサーバによるメッセージ(パケット)書き換えが可能なことから、サーバ側での付加サービスが容易
(5)マルチメディアデータの種類を問わず、音声や映像のほか、制御データの交換も可能であること

などをあげることができる。

 

SIPに特化した事業を展開し国内でのSIP技術やSIP市場を牽引

ソフトフロントは、SIPの可能性にいち早く着目しSIPに特化した事業を展開している。SIPユーザエージェント(UA)/サーバ用プロトコルスタックを開発し、早くからIPv6に対応し、SIP関連規格を幅広くサポートしている。また、SIPの特長を活かしたアプリケーションの開発、SIPミドルウエアの提供、SIP相互接続性確立のための活動も積極的に行っている。さらに、SIP関連のRFC/ドラフトの翻訳とその公開、SIP関連書籍の執筆や監訳、セミナーの実施など、SIP普及に向けた活動にも取り組んでいる。まさに、国内でのSIP技術やSIP市場を牽引してきたと言えるだろう。

現在強く取り組んでいる分野として、

(1)携帯電話(IMS)対応への強化
(2)対応プラットフォームの拡充
(3)UA(端末/クライアント)用ミドルウエア・ラインアップの拡充
(4)通信事業者接続仕様への対応

などがある。

ソフトフロントの提供ミドルウエアとしては、SIPミドルウエアとして、NOSKI SIPライブラリ、NOSKI Engineを中心にプレゼンス機能、PoC機能、m2m-x機能に対応したライブラリなどを中心とした提供を行っている。

 

SIPを搭載したデュアル端末やIP電話などの効率的な開発を支援

現在、WiFi機能を搭載したデュアル端末が注目を集めている。構内PHSを構築している企業も多いが、既にPHS端末の製造を中止しているメーカも多い。そこで内線端末としてのWiFi端末への切り替え需要が起きており、法人向けのPHS端末メーカなどがWiFi端末市場へ参入する動きがある。そこに、SIPの大きな需要があるだろう。

今回のソフトフロント、フリースケール・セミコンダクタ、ウインドリバーの協業は、SIPを搭載したデュアル端末やIP電話などの効率的な開発を図るプラットフォームを実現できる。

「デュアル端末などへのユーザーのニーズはますます多様化しており、そのニーズを満たす製品・サービスをより短期間・低コストに提供することが求められます。そうした中、フリースケール・セミコンダクタ、ウインドリバーとのプラットフォーム戦略は大変有効なソリューションとなります」(佐藤氏)。

携帯電話に向けたさまざまなアプリケーション・プロセッサがあるなか、フリースケール・セミコンダクタのi.MXは、アプリケーション・プロセッサとして機能を厳選し、特にコンシューマ向けの携帯電話に向いているという。

ソフトフロントは、特定のCPUに依拠しないマルチプラットフォームな姿勢を取っているが、フリースケール・セミコンダクタのi.MXプロセッサは、非常に積極的な動きを見せている点を高く評価しているとのこと。

なお、ソフトフロントのSIPソリューションは、プラットフォームフリーではあるが、スムーズな開発が可能で柔軟性のあるOSとして特にLinuxに注目している。「ウインドリバーに対しては、VxWorksで培った組込みソフトウエア開発のノウハウをLinuxで活かすことを期待しています」(佐藤氏)。また、携帯電話をはじめ多くの組込みシステムメーカとの太いパイプを持つウインドリバーと共同でプロモーションできる点も高く評価しているという。

さらに、海外メーカの日本市場への参入や、日本メーカの海外市場への展開という動きも活発化するなか、フリースケール・セミコンダクタやウインドリバーの持つ海外ネットワークへの期待も大きい。

 

ARMコアを搭載したアプリケーション・プロセッサ「i.MX(アイドット・エムエックス)」をラインアップ

ARM11コアを搭載しマルチメディア処理性能を向上させた「i.MX31」

フリースケール・セミコンダクタでは、ARMコアを搭載したi.MX(アイドット・エムエックス)アプリケーション・プロセッサをラインアップしている(図1)。


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図1:i.MXアプリケーション・プロセッサのロードマップ

MIPS性能を犠牲にしない省電力設計と製品開発時間を大幅に短縮する高い集積度を兼ね備えた「Smart Speed」(スマート・スピード)を提供しており、 携帯端末などのモバイル・システムやIP電話など、多くのワイヤレス・アプリケーション向けに最適化されている。

最新のi.MX31/i.MX31L(図2)は、ARM11(ARM1136JF-S/532MHz)の採用や浮動小数点プロセッサ、128KBのL2キャッシュ搭載などで、動画および静止画再生でVGA 30fpsの品質を実現しているなど、より高いマルチメディア処理性能を実現した。パワーマネジメント機能やセキュリティ機能に加え、カメラ・インタフェースやLCDコントローラなどを搭載し外部デバイスとの接続性などもより一層強化され、モバイル・エンターテイメントのさまざまなニーズに応えることができる。


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図2:i.MX31のブロック・ダイヤグラム

SIP対応のIP電話などの効率的な開発を支援するプラットフォームを実現

i.MX31は、ポータブル・メディアプレーヤ、IP電話、主に欧州でのポータブル・ナビゲーション・システムなどに広く採用されている。

「ブロードバンドによる常時接続に関して、日本は世界の先端を走っています。IP電話も日本が世界をリードしていくと見ています。広いバンド幅が必要となるアプリケーションが普及していくなか、i.MXのロードマップは確実にそれらのニーズに応えていくことができます」(薄井氏)という。

今回のフリースケール・セミコンダクタ、ソフトフロント、ウインドリバーとの協業によって、フリースケール・セミコンダクタはi.MX31を搭載したリファレンス・ボード「i.MX31ADS(Application Development System)」を提供する。

このi.MX31ADSボード上にウインドリバーのPlatform CDが載り、ミドルウエアとしてソフトフロントのSIPソリューションが搭載され、SIP対応のIP電話などの効率的な開発を支援するプラットフォームを実現できる。

なお、i.MX31を搭載したリファレンス・ボードについては、当初フリースケール・セミコンダクタからのみ提供されるが、今後はパートナーからの提供も予定されている。

 

緊密な関係を続けてきた大切なパートナー

フリースケール・セミコンダクタとしてのSIPに対する取り組みは、海外でも行なわれてきた。「SIPに関してはプロバイダごとの方言があり、海外の実績をそのまま国内で展開することは困難です。そこで、国内でSIPに特化したビジネスを展開しているソフトフロントとの協業には期待しています」(薄井氏)という。

ソフトフロントは、日本市場に向けたビジネスを展開しており、業界を動かす力を持っている。また、標準化作業にも大きく貢献しているなど、SIPに関しては自他共に認める国内でのリーディング・カンパニーである。

一方、「フリースケール・セミコンダクタは長年にわたってウインドリバーと緊密な関係を続けてきています。サポートに関しても満足しており、非常に大切なパートナーといえるでしょう」(薄井氏)。

ウインドリバーは、PowerPCコアを長年にわたりサポートし、PowerPCコア製品に関するソリューションは非常に充実している。そしてその流れはi.MXへも続いており、PowerPCコアからARM9/11コアまで、シームレスな対応を行っている。フリースケール・セミコンダクタは、そのサポート力にたいして高い信頼をよせている。

また、ウインドリバーは、VxWorksとLinuxというマルチOSソリューションを展開している。VxWorksに向けた資産は膨大であり、それをLinuxへも移植できる。すでに、VxWorksでのSIP電話の構築実績もあるほどだ。

SIP対応のデュアル端末は、固定(Fixed)と携帯(Mobile)を融合(Convergence)させる「Fixed Mobile Convergence(FMC)」の走りとなる製品であるといえる。フリースケール・セミコンダクタとしても、3社のコラボレーションをFMCという大きな市場への足がかりとしていきたいという。

 

デジタルコンシューマに向けた商用Linuxプラットフォーム製品を提供

VxWorksでの経験を反映させた商用に耐えうるLinux製品

ウインドリバーの提供するLinuxは、リアルタイムOSとして20年を超える実績を持つVxWorksで培った豊富な経験を反映させたもので、業界で初となる「デジタルコンシューマ向け商用Linuxプラットフォーム製品」である。

Linuxは、ロイヤリティ・フリーなオープンソースであったり、多種多様のソフトウエアが揃っているなど、多くのメリットがある。その反面、オープンソースであるが故に責任の所在が明らかではなく誰も責任を取ってくれないとか、サポートやメンテナンスなどのサービスを十分に受けることができないなど、課題もあることは確かだ。

ウインドリバーが提供するLinux製品は、実際の組込みシステムに搭載され、多様なエンドユーザに酷使される「真の意味での商用に耐えうるLinux製品」となるものを目指した。

すなわち、

(1)プリンスティン・ソース・カーネルの採用
(2)確実なロードマップの提示
(3)オープンで最適化された開発環境
(4)検証済みの製品を提供
(5)スケーラブルな製品ラインアップ
(6)プラットフォーム製品を用意

という6つのポイントによって、Linuxの持っている課題に的確に応えるものとなっている。

現在、Linux製品として、

(1)デジタル家電機器向けプラットフォーム
Wind River Platform for Consumer Devices, Linux Edition(以下、PCDLE)」
(2)汎用プラットフォーム
Wind River General Purpose Platform, Linux Edition(以下、GPPLE)」
(3)ネットワーキング機器向けプラットフォーム
Wind River Platform for Network Equipment, Linux Edition(以下、PNELE)」

という、3つの商用グレードの品質を誇る製品をラインアップしている。

 

SIP対応のIP電話やデュアル端末開発のための力強い組合せ

今回のソフトフロント、フリースケール・セミコンダクタ、ウインドリバーの協業は、フリースケール・セミコンダクタの提供するi.MX31アプリケーション・プロセッサ上に、「デジタルコンシューマ向け商用Linuxプラットフォーム製品」であるPCDLEを搭載し、ソフトフロントのSIPソリューションを乗せることで、IP電話やデュアル携帯電話開発に向けた強力なプラットフォームを実現するものである。

ソフトフロントのSIPソリューションは、プラットフォームフリーであるが、「真の意味での商用に耐えうるLinux製品」であるPCDLEをプラットフォームとすることで、信頼性の高いSIP対応機器を効率よく開発することが可能となる。

「SIPは、IP電話だけではなく、次世代ネットワークのプロトコルとしても期待されている。SIPが搭載される製品は、ウインドリバーのターゲットと合致しています」(若山)という。

すでにVxWorksは、ソフトフロントのSIPパートナープログラムのUA開発セットとVoIP開発セットに対応している。さらに、Linuxを提供するにあたり、ソフトフロントのSIPソリューションとフリースケール・セミコンダクタのi.MXと共にスマートフォンなどに搭載されることを期待している。

フリースケール・セミコンダクタについては、PowerPC+VxWorksという組合せで豊富な実績がある。その流れをi.MX+Linuxへと踏襲している。

「ウインドリバーは、ローカル市場への対応を積極的に勧めています。フリースケール・セミコンダクタは米国の会社ですが、日本でも豊富な実績を持っています。この2社にソフトフロントが結び付くことで、日本市場に適したSIPプラットフォームを提供していくことができます」(若山)。

ソフトフロント、フリースケール・セミコンダクタ、ウインドリバーの3社による協業は、SIP対応のIP電話やデュアル端末開発のための力強い組合せであるといえる。

- Partner Profile -
佐藤 和紀 氏
佐藤 和紀(さとう かずのり)氏
株式会社ソフトフロント
SPP事業本部
取締役 SPP事業本部本部長
株式会社ソフトフロント
札幌本社:
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札幌ITフロントビル3F
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東京本社:
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TEL.03-3568-7007 FAX.03-3568-7008
URL:http://www.softfront.co.jp/

- Partner Profile -
薄井 明英 氏
薄井 明英(うすい あきひで)氏
フリースケール・セミコンダクタ・
ジャパン株式会社
コンスーマビジネスグループ
ジェネラル マネージャー
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社
本社:
〒153-0064 東京都目黒区下目黒1-8-1
アルコタワー15階
URL:http://www.freescale.co.jp/

若山 朱美 - Profile -

若山 朱美(わかやま あけみ)
ウインドリバー株式会社
マーケティング本部
シニアプロダクトマーケティングマネージャー

ウインドリバーパートナー製品紹介ページ

株式会社ソフトフロント
http://www.windriver.com/japan/alliances/directory/list/softfront.html

フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社
http://www.windriver.com/japan/alliances/directory/list/freescale.html

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