ウインドリバー パートナースポットライト

 

アーム株式会社

実績あるVxWorksがSMPに対応したことで、ARM MPCore Technologyのプロモーションへの弾みに

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FORTUNE 500の常連であるエマソンは、2008年には同誌の「最も賞賛される米国の会社」ランキング(エレクトロニクス産業分野)で2位を獲得するなど、補完的な買収とプロセス改革によって近年大きく成長している。その日本法人である日本エマソン株式会社は、エマソングループの17の事業を国内で展開。その中のエンベデッドコンピューティング部門はウインドリバーとの長期にわたる良好な関係を築いており、ここ数年間はLinux分野での協業も加速している。

<パートナー プロフィール>
橋本 武 氏
橋本 武(はしもと たけし)氏
日本エマソン株式会社
エマソン・ネットワークパワー
エンベデッドコンピューティング事業部
ビジネスデベロップメントマネージャー
日本エマソン株式会社
〒105-0013 東京都港区浜松町2-1-13 芝エクセレントビル5階
URL:http://www.emersonnetworkpowerembeddedcomputing.com/
組込コンピューティングに関する豊富な経験を持ち、通信、産業用オートメーション、医療、防衛/宇宙向けに、オープン・スタンダードに基づいた組込用コンピュータやシステム、及びサービスを提供するサプライヤーです。

 

モトローラ時代からの友好関係を継続

日本エマソン株式会社(以下、日本エマソン)のエンベデッドコンピューティング部門は、エマソンがモトローラのECC(エンベデッド・コミュニケーションズ・コンピューティング)事業を買収したことに伴い、日本エマソンの組み込みコンピュータや電源装置を扱う事業部に組み込まれた部門である。通信機器、防衛/航空宇宙、産業用オートメーション、および医療機器の4つの市場をターゲットに、ハイエンドな組み込みシステムを提供している。

同部門では10年以上の間、ウインドリバーをグローバルな戦略パートナーとして、共同で製品開発を続けている。世界規模での良好な関係を軸に、日本市場でも共同で顧客サポートを提供するなど、技術面、営業面、そしてマーケティング面でも密な関係にあるという。

日本エマソン エンベデッドコンピューティング ビジネスデベロップメントマネージャー 橋本 武氏は、次のように話す。

「私が入社したころから、米国の本社にウインドリバーと共同で製品開発を行う部署がありました。われわれが開発したボードをウインドリバーに検証してもらって、お墨付きを得てから販売することで、顧客である製品メーカーに大きな安心感を提供することができるのです」

同社はここ数年、通信業界向けのソリューション開発に力を注いできた。第3世代携帯電話やNGN(次世代ネットワーク)に代表される、業界の進化をビジネスチャンスととらえたためである。その際に、商用OSを少しでも安くしたいと考える顧客に接し、業界で強いLinuxへのニーズがあることがわかってきた。

 

Linuxのノウハウを得て、再び産業向けに力を入れる

当時、ウインドリバーがLinuxをサポートしていなかったため、日本エマソンはAdvancedTCA(Advanced Telecom Computing Architecture)規格のボードに他のLinuxをポーティングして製品化していた。その後、ウインドリバーが正式に通信業界向けの高信頼Linux規格であるCGL(Carrier Grade Linux)をサポートしたことで、Wind River Linuxへの対応を進めている。

橋本氏は、「ウインドリバーのLinuxサポートを心強く感じている。ウインドリバーの最大の強みは信頼性。特に、問題が発生した時のサポートが早く、解決までの時間を最短にしてくれるのが魅力である。日本市場で顧客に提案するためには的確にサポートを提供できることが大前提ですから、商用で使えるLinuxとして、われわれとしても積極的に提案することができます」と話す。

すでに、AdvancedTCAの小型版となるMicroTCAボードでは、Wind River Linuxをターゲットに開発している。

数年間の通信業界とLinuxへとフォーカスを経た2008年、最新ネットワーク環境を通信業界に提案するビジネス基盤を整えたと判断した同社は、再び産業用機器向けシステムに力を注ぐことを表明した。国内では、LCD用の機器や露光装置などの半導体関連や、CT/MRIに代表される医療用機器、そして制御システムやレーダーシステムで実績を持つ防衛/航空宇宙関連ビジネスがターゲットになる。

この領域では、リアルタイム性や高い信頼性を求める顧客向けにVxWorksを主力に提案を進める方向ですが、顧客からLinuxについて説明を求められるケースでは、通信関連にフォーカスして得ることのできたLinuxのノウハウが役に立つことになるだろう。

デュアルコアをサポートするVxWorks 6.6で性能を高める

新たに産業用機器にフォーカスする日本エマソンは、同社のボードが持つ性能を生かすために、最新(2008年6月現在)のVxWorks 6.6への移行を促していく。

日本市場では、バージョン5.xを利用する顧客も多いのが現状である。しかしながら、産業用機器は製品ライフサイクルが長く、製品ライフサイクルの期間中、仕様を変更しないという特色がある。出荷後数年間、同一仕様で提供する製品を開発するという観点で考えれば、装置の性能を最大限に引き出すことのできる最新のOSで製品開発を進めてもらうのが顧客のためにもなるという提案である。

「VxWorks 5.xをサポートするのはもちろんですが、できれば最新バージョンを使っていただきたいと考えています。中でもVxWorks 6.6から追加されたデュアルコアCPUのサポートは、ハードウェアの性能を飛躍的に高めてくれることを期待しています」

デュアルコアCPUでは、フリースケール製のMPC8641Dを搭載した新VMEボードコンピュータ「MVME7100シリーズ」への期待が集まっているという。同シリーズは、VMEバスのデータ転送を高速化する2eSSTプロトコルによる320MB/sの高速転送をサポート。産業用オートメーション、医療、防衛/航空宇宙向けアプリケーションに最適化されている。


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フリースケール製デュアルコアCPU「MPC8641D」を
搭載するVMEボードコンピュータ「MVME7100シリーズ」

 

BSPの共同開発で“最強の組み合わせ”を実現

MVME7100シリーズのような新製品開発においても、日本エマソンとウインドリバーは密に連絡を取り合って進めている。BSP(Board Support Package)をU.Sにおいてエマソンとウインドリバーと共同で開発しているため、日本エマソンのBSPはウインドリバーの“お墨付き”を得ている。このため、万一製品にトラブルが発生しても、日本エマソンとウインドリバーの両社が的確なサポートを提供できるのである

橋本氏は、「顧客は、ボードとOSを別のベンダーから調達することになるわけですが、開発作業の中で何らかのトラブルがあると、問題の原因がハードウェアにあるのか、ソフトウェアにあるのか、それとも使い方にあるのか、わからなってしまいます」と話す。

一般に、顧客は、そのような場合にOSメーカーとボードメーカーに問い合わせることになる。その際に、両社から「弊社側の問題ではありません」といわれてしまい、開発作業が滞るケースが報告されている。この事実に対して橋本氏は、「日本エマソンとウインドリバーでは絶対にありえないこと」と胸を張る。

「両社の技術者が密に連絡を取り合っていますし、BSPのベータ版開発から情報共有しています。両社がタッグを組んで原因究明に当たることで、顧客に満足いただけるサポートを提供することができるはず。他のOSメーカーやボードメーカーでは実現できない最強の組み合わせと自負しています」(橋本氏)

最強の組み合わせを軸に再び産業用機器にフォーカスし、通信機器との両輪でビジネスを加速させたい日本エマソン。品質だけでなく、ウインドリバーとの緊密なパートナーシップによるサポートを含めた総合力で、さらなる魅力的な製品を市場に送り出してくれることだろう。

ウインドリバーパートナー製品紹介ページ
http://www.windriver.com/japan/alliances/directory/list/emerson.html

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